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Queen + Adam Lambert

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9月21日。幸運なことに、Queen + Adam Lambertのチケットを譲っていただいた。2005年のQueen + Paul Rodgersの時もそうだった。どうも縁があるらしい。僕のようにFreddieが生きていた頃のQueenを観られなかった世代にとって、このコンサートは往年のQueenを追体験出来た夢のような一夜になった。執筆中にブラウザが再起動して半分以上書き直しになってメゲたが、なんとか覚えている範囲で感想を書いておきたい。お写真はさる方面から送ってもらいました。なのでほとぼりも冷めたこの時期にしたためたわけです。

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アルバム"Made In Heaven"の最後のような微かなストリングス・パッドの音が流れ続けていて、盛り上がってきたと思ったらまた静まりを繰り返す。ステージ前方に数か所取り付けられたエアダクトからドライアイスの煙のテストショットを数巡行う。さんざん焦らされたが、客電が少しずつ暗くなり、スクリーンに映像が流れ始める。ステージに向かうメンバーたちの姿だ。そしてドライアイスの煙が噴き出す中、カーテンが落ちる。

1. Seven Seas Of Rhye
こうした大会場独特の現象だが、最初のアルペジオはよく判別できない(The Policeの東京ドーム公演の1曲目"Message In A Bottle"もそうだった)。しかしギターとドラムのアクセントでこの曲だと分かった。しばらくは座ってみていようかな…なんて思っていたのだが、スイッチが入ってしまい無意識に立ち上がっていた。Adam Lambertの歌声は映像で見て知っていたそれよりも随分力強かった。そして僕は一緒に歌ってしまう自分自身を止められなかった。Brian Mayの動きは少しヨタヨタしていたが、それでもロック・レジェンド然としていた。

2. Hammer To Fall
間髪入れず繰り出されたのはこの曲。すっかり温まってきたのだろう、もうBrianの動きも溌溂としてきている。僕は2F席のステージ下手から観ていたのだが、ソロを弾きながら上段に上ってきたBrian Mayと目が合った。たぶん合ったと思う。イカしたソロを弾きながらの優しいまなざしにヤラれたのだった。

3. Stone Cold Crazy
ギターのフィードバックノイズのような、シンセで出しているような、謎の音がする。そして意外な選曲のこれ。一緒に歌うのがやめられない僕が、未だに歌詞を全部覚えていて、しかもこの早口についていけてしまうのが可笑しい。この曲、日本では初来日の武道館でやったきりじゃなかったかな。

4. Fat Bottomed Girls
分厚いコーラスから始まるこの曲は2005年も演奏されたと思う。ドロップDにチューニングされたギターの質感が大好きな曲だ。ちなみに、今回はThe Darknessでも活躍しているRoger Taylorの息子Rufus Tiger Taylorがパーカッションと2ndドラムを担当している。この曲のヘヴィーさにも貢献していたと思う。

5. Don't Stop Me Now
Adamの声が艶と伸びやかさを増してきた。Queen屈指の名曲だと思っている。ポップでグルーヴィーで分かりやすい一方で、ロックバンドの花形パートであるギターが中盤のソロまで特に目立った演奏もないこの曲はQueenの懐の深さを表す曲でもあると思う。

6. Killer Queen
ステージ前方のセンターステージに玉座が用意され、AdamはFreddieの遺品だという黒い羽根の衣装と厚底のハイヒールブーツを身に着け、シャンパンの注がれたグラスを手にする。お待ちかねのこの曲だ。Adam Lambertは(本当はどうだか分からないが)ゲイ性が高いおかげでこの曲の雰囲気にもピッタリだ。声が似てるとか歌い方が似てるというのではないけど、存在感がFreddie的という逸材だ。ただ、Freddie本人以上にゲイ性が漂い、ファンとしては複雑な心境にもなってしまうのだけど。

7. Somebody To Love
MCからアカペラでこの曲に突入、だったと思う。1982年のライブなんかではRogerが一人で多重録音のコーラスを出来る限り再現しようと奮戦していたものだけど、今回は無理せずコーラスをしている。それも今回は昔と違ってすっかり頼もしいシンガーになったBrianを含む全員でだ。Adamの声の高音の伸びとキレが素晴らしい。

8. Love Of My Life
センターステージにBrianが一人。どうやらアコースティック12弦ギターが用意されているが、まだそれには手を付けず、日本語でMC。「イッショニ、ウタテ、クダサイ…ア、チョトマテクダサイ。セルフィークダサイ」といい、ローディーからセルカ棒つきビデオカメラを受け取る。楽しそうにクルクル回って会場のオーディエンスと自身をカメラに収めているBrianの可愛らしさよ。そしてギターを手にし、歌に入る。Brianは例の"Beautiful!"のセリフまで言ってしまう。勿論会場は大合唱だ。思うに、現在のQueen +のコンサートは天国のFreddieに捧げるミサのようなものなんだろうな。そして終盤にはFreddieも映像で降臨してしまう。演出としてはベタだけど、やっぱり嬉しくなってしまう。それにしてもBrianは本当に歌が上手くなったなぁ。

9. Teo Torriatte
前曲に引き続きBrianの弾き語りから始まり、後半はリズムセクションも合流。続くRogerが主役のセクションへの繋ぎになっている。曲が終わるとRogerがレッド・スペシャルをBrianに手渡し、センターポジション交代。

10. These Are The Days Of Our Lives
The CrossのBlue Rockに似た曲が入ってたので、後年ネタバラしがされる前にこの曲はRogerが中心になって書いた曲だろうなと思っていた。で、近年は作曲者自らこの曲を歌っているというわけだ。スクリーンには昔のQueenの映像が流れ、お涙頂戴モードに。さすがにそれに乗せられるほど純ではないんだけど、それでもこの会場にいる喜びだけはしっかり感じていた。

11. Drum Battle
親子でのドラム対決。Rogerが叩いていたメインのドラムキットをRufusが叩き、Rogerはセンターステージに用意された小型のキットを担当。いかにも出し物っぽいけど、それもまたQueenらしいと思った。Rogerはすっかり老けたけど、味のあるいいドラムを叩く。Rufusは父親の影響も見せつつ、若い時の彼よりもキレッキレ。The Darknessの方での新作が楽しみだ。まだスタジオ作品には参加してないからね。

12. Under Pressure
ドラムバトルから合間を開けずに例のベースリフが。歌は戻ってきたAdamとRogerのデュエットだ。スクリーンには今年亡くなったDavid Bowieが映し出されて、この曲に追悼という新たな意味を与えていた。ちなみに、Q+ALになってから、Brianはこの曲で面白いものを弾いている。レッド・スペシャルのダブルネックだ。これが中々カッコいい。

13. Crazy Little Thing Called Love
Paul Rogersはキーボードやギターを担当していて、この曲でもエレアコを演奏していた。一方Adamはギターは弾かず、Brianがアコースティックギターで全てのギターを担当する。ベーシストはエレクトリック・アップライトを弾いていたと思う。そのせいか少し小粒ではあったけれど、楽しめた。

14. Another One Bites The Dust
ピアノの逆回転音から成るSEから始まって、若干新鮮。この曲だったかな、Brianがこのシャツを着ていた。ちょっとした小ネタに感動。ちなみにロゴは黒だった。

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15. I Want It All
Adam Lambertのメロディーのフェイクのさせ方は絶妙で、それはFreddieの歌うライブバージョンのないこの曲で顕著に感じられた。当然スタジオ版とは違うフェイクで歌うんだけど、違和感を覚えなかったから。

16. Who Wants To Live Forever
Brianの歌がせっかく上手くなったので、スタジオ版のようにデュエットになっているとよかったなと思ったんだけど、Adamの熱唱に心打たれたのはたしかだ。

17. The Show Must Go On
Elton JohnよりもPaul Rodgersよりも、Adamはこの曲をモノにしていたように感じた。それは彼からあふれるQueen愛・Freddie愛の成せる業なのかもしれないね。

18. Guitar Solo
Brianは高く舞い上がるフロートに乗ってレッド・スペシャルをむせび泣かせ、長大でエモーショナルなソロを弾き続ける。安全ベルトを着けているとはいえ、あんな高さで弾くのは怖くないのだろうか。さすがのショウマンシップだ。フロートが下りるとディレイを駆使した例のBrighton Rockソロ。お約束ではあるが、嬉しいものである。

19. Tie Your Mother Down
この曲では親子がチェンジして、Rufusがメインドラムを担当。Brianはギターソロの時、胸ポケットから素早くスライドバーを取り出してスライドギターにスイッチし、終わるとステージ裾にポイッと投げる。なるほど、こうやってたんだね。前もそうしていたはずだけど、初めてマジマジと見た。

20. I Want To Break Free
お約束の大合唱アンセムがここからつるべ打ちだ。個人的にはこの曲はシングルバージョンが一番好きで、ライブバージョンはさほどでもない。でも歌っちゃう。Adamだったらカツラに付け胸、掃除機で登場しても似合ったんじゃないかって思う。本人以上に。ちなみにライブのコレ↓はマジでいただけない。当時、この曲にメッセージ性を感じていた聴衆に石を投げられたっていうけど、気持ちはわかる(笑)。

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21. I Was Born To Love You
Q+PRの時にはBrianとRogerがアコースティック・デュエットで演奏していた。今回はMade In Heaven収録のリメイクバージョン準拠のバンドバージョン。でもね、この曲はやっぱりFreddieのソロが一番いいよ。ドラマ「プライド」の主題歌になったせいで、一時は日本ではこの曲がQueenの代表曲みたいに扱われていたことに激しく違和感を覚えていた僕としては、これは流しておきたい。まあそれでも一緒に歌って楽しんでしまったんだけどね。

22. Bohemian Rhapsody
なんとこの曲ではBrianが初来日の時に着ていたいわゆる「白鷲」衣装をモチーフをしていたものを着用。すっかり白髪になり、もう細目ではない体形ながらも見事に着こなしていて、41年前の武道館を追体験しているようだった。Q+PRの時は最初のセクションは丸々Freddieの映像が歌っていたと記憶しているが、今回は1コーラス目をAdam、2コーラス目をFreddie。最後のセクションでは交互に歌うという演出になっていた。きっとこれはBrianとRogerがAdamをFreddieの後継者として認めたことの表れなんだろう。

23. Radio Ga Ga
まあやるよね、あの手拍子。ちょっとエンディングが食い足りないかな。そしてこの曲で本編終了。

24. We Will Rock You
お約束のドラムのリズムがアンコールの始まりとショウの終わりを告げる。Adamは王冠をかぶって登場だ。前回も違和感バリバリだったのは、この曲でオーディエンスがRadio Ga Gaの変形みたいな形で手拍子して手を広げるのね。本来はこう↓だったよね?

25. We Are The Champions
夢のような一夜もついに大団円。いやぁ、観に来られて本当に良かった。Q+PRも楽しかったけれど、こんなにQueen愛に満たされた体験はそれ以上だったと思ってしまう。Paul Rodgersも大好きなんだけどね、Queenの音楽とのマッチングでいうとAdam Lambertは最高だったと思う。Freddie追悼コンサートのときのGeorge Michaelが素晴らしくて、「このまま一緒にやってくれたらいいのに」なんていう意見をちょいちょい耳にしたけど、たぶんそれが実現するより良かったと思う。まあその分、新作とか出すとなんだか複雑な気分になりそうだけどね。Q+PRのCosmos Rocksは全然別物として楽しめたからね。

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