ネパールの旅 第6話:魚の尾と虎
実はN女史は、レンタルバイクでサランコットの丘を登る予定だった。残念ながら借りたバイクのプラグがカブっていたのでエンジンの回転が安定せず、全員でホテルの車に乗ってサランコットへ向かった。空が少しずつ白みはじめ、続いて朝焼けが見えてきた。しかし、そんなことよりも我々の目を奪ったのは、
当然ヒマラヤだ。もっとも前方に見えるため、標高6993mのマチャプチャレが一番大きく見える。この美しさ…。さすがポカラの象徴だ。その左に位置し、もっとも標高の高いはずのアンナプルナ第I峰(8091m)は、ポカラから見るとあまり目立たない。キラーマウンテンと呼ばれるこの山のこと。まるで闇に潜む暗殺者のような恐ろしさがあるではないか。
マチャプチャレという名前の由来は、この角度では頂上が二つに分かれているのが見えないので、確認できない。その代り、三角形の左側に、「獲物に襲い掛かる虎が見える」と地元民がいうのを見ることができる。
クロースアップした写真で、確認できるだろうか。左側の岩肌に注目してほしい。とがった頂上が耳、その下に頭があり、左の稜線が背中のライン。後足で立ち上がり、両前足を突き出して襲い掛かるところだ。なんとなく納得したのだが、僕にはキツツキにも見える。そうしているうちに、
朝日が昇ってきた。
アンナプルナ連峰に、雲間から漏れる太陽光がビームになって注ぐ。神々しい美しさ!
上を見ると、観光用のグライダーが飛んでいた。
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