ネパールの旅 第4話:カトマンドゥを彷徨う
何もしてもらえなかった野良犬たちはふて寝をしている。早起きした僕は、こうした犬たちの姿を写真に撮ることを楽しむことにした。インドもそうだが、ネパールには猫はほとんどいない。一方で犬は愛され、自由気ままに生活しているのだ。
僕は朝食にアルー・パラタという、スパイスと香菜で味付けしたジャガイモを包んで焼いたインド式のパンを選んだ。添えてあるヨーグルトは味が濃く、パラタを浸して食べるのにもってこいだ。程よい量の朝食である。
今日はポカラに発つのだが、まだ時間には余裕があった。そのため、我々はティハールの飾りに彩られたカトマンドゥを散策することにした。
カトマンドゥにはたくさんの寺院やストゥーパ(仏舎利塔)が存在する。
こうしたところで流れている荘厳かつ、どこか心の疲れをいやすようなチベット仏教のマントラを聴きながら、寺院を見て回るのはカトマンドゥを歩く楽しみの一つでもあるのだ。
多くの寺院の中には、直径2mはあろうかという巨大なマニ車がある。右回りに回していくと、ちょうど一周したところで鐘が鳴る。3回鐘を鳴らすまで回ることになっているらしい。
ティハールの季節の街並みは、昼夜を問わず極彩色に彩られ、街の混沌を強調している。ここは本当に魅力的な都市だ。地元民や旅行客の活気は、我々にもエネルギーをおすそ分けしてくれる。
これはコインの木。歯痛を治す神様が祭られている。ここでお祈りをすると、少なくともカトマンドゥにいる間は歯の痛みを感じなくなるらしい。また、近くには歯科医院がいくつも見られる。神様にあやかりたいのだろうか。
市場では日本でもおなじみの野菜もあるが、西瓜ほどもある巨大なキュウリやオタマジャクシのような魚など、ここでしか見られないものもたくさんある。
その中でビザエ君が選んで我々に食べさせてくれたのがこの実だ。渋みが強く、果肉は水気のない梨のよう。そう聞くとまったく美味くはなさそうだが、これを食べきった後に飲む水は甘く、とても美味い。
午後になった。カトマンドゥにはしばしの別れを告げ、我々はポカラに出発する。
ネパールでは、行く先々でこのマントラ"Om Mani Pedme Hum"を聴くことになる。これがすっかり脳に焼き付いてしまった旅行客は多いという。
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