ネパールの旅 第3話:犬の祭り
日が暮れかけて、電球が光を放ち始める。いよいよティハールの雰囲気が出てくる。…とはいえ、今日は大きな祭りが外で行われるわけではない。家の中で犬たちが祭られ、頭にティカ(赤い粉をつける)とマリーゴールドの花輪をつけられるのだ。
パシュミナ、ロクタ紙製品、洋服、仏具(マニやシンギングボウル、各種置物)などを見ているうちに、あたりはすっかり夜になった。
買い物を楽しんでいるうちに、ダルバートを食べるほどではないが、小腹が空いてきた我々。ビザエ君お薦めの居酒屋に行くことにした。
青一色で塗られた壁に蛍光灯の灯り…ネパーリースタイルだ。この国では、美味いものはこういうところにある。
ネパールは酒呑みの国だ。隣国インドに比べて酒に合う料理の多さから想像はしていたが、来てみるとそれを実感できる。我々は黍の実を発酵させた酒、トゥンバを注文した。大きな木のマグカップに詰め込まれた黍の実に熱湯をかける。しばらくして黍の粒が膨らみ、酒の成分が出てきたところで、これまた木で出来たストローの中に酒を通して濯ぐ。いよいよ飲み頃だ。酸味の強い日本酒をぬる燗で飲んでいるような味。アルコール度数はさほど強くないが、繰り返しお湯を注いでお代わりをしているうちに強くなってくるようだ。
水牛のスクティ(干し肉)、モモ(ネパールの餃子。水牛のものと鶏肉のものを注文した)、そして揚げパイのようなモモの一種。どれも酒に合う。カトマンドゥ初日から、大いに盛り上がった。
そして、飲み足りない我々はホテル近くの閑古鳥の鳴くアイリッシュパブではしご酒。ビザエ君とY女史の話が楽しく、いつまでも飲み飽きないのであった。
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