タイタンの戦い
リメイク版「タイタンの戦い」を観てきました。サム・ワーシントンのファンなんで(笑)。
「タイタンの戦い」というと、オリジナルの1981年版の印象が強かったので、「今更リメイクかぁ。きっと壮大なスケールの駄作に違いない」と思っていたため、僕の中では踏み絵みたいな映画でしたが、先に観に行った知り合いたちの評価が高かったので、決意。ちなみに↑の写真のフクロウくんは、オリジナル版から。今回のバージョンにも、オリジナル版へのリスペクトとしてちょろっと出てきて、クスッとさせてくれました。これ大事!!
結果から言うと、スペクタクルとしては中々の秀作です。映像は素直によかった。2010年にリメイクしたわけだし、当時は粘土アニメで作られていたクリーチャーがCGになり、映像が(疑似ですが)3Dになるのは必然ですよね!ド迫力で息を飲むシーンが多くて、娯楽としてはとっても楽しめました!
3Dの映画を観るのは(キャプテンEOとかを除いて)これで3本目なのですが、「3Dならいいか」っていうとそうでもなくてデメリットもあるなぁと感じ始めました。以下、長いから小さいフォントで。気が向いたら読んで。
まず、作品によって色が暗いのがよろしくない場合があること。「アバター」やこの作品は3Dメガネをかけた時の暗めの色彩が作品にマッチしていましたが、「アリス・イン・ワンダーランド」なんかは色が暗くなったことでティム・バートン的な質感が損なわれていると感じました。
次は、遠目のショットで、特に飛行機などの類が同じ映像を2Dで見た時に比べて小さく見えてしまうこと。戦闘機同士のドッグファイトのシーンなぞは、ラジコンかプラモみたいに見えて萎えます。多分これは、そういうシーンでは3D具合を抑えて作ることで解決されると思うんだけど。3D映画だからって全部を3Dシーンにしなくてもいいでしょうね。この映画は撮影自体は3Dじゃないから、過剰なほどの3Dだったりしなくてむしろちょうどよかった。
シナリオは…まあほら、基本的にはギリシャ神話のペルセウスの物語だし、オリジナル版といえど文学的深みがある訳じゃない。で、リメイクっていっても1981年版とは結構違います。なんでペルセウスの物語にイオが登場すんのか謎。でも、イオを演じたジェマ・アータートンが好きなんです、僕。「007 慰めの報酬」では可哀想な役で出番も少なかったのですが、今回は優しくも謎めいた、少しお茶目な彼女の笑顔をいっぱい見られます。だから許す!一方、サム・ワーシントンは遠目のアングルの戦闘シーンが多くて、彼の優しいけど力強く、荒々しくも知性を感じる真っすぐな眼差しを堪能できなかったのが残念。彼は演技力はさほど凄いわけじゃないんだけど、あの眼でやられちゃうんですけどね。特に「T4」なんかではそれが最大限発揮されてたんですよ!せっかく「T4」「アバター」を経ての主演作なのに残念だった。
…そんな感じで、ネタバレなしで書いてみました。是非観に行ってみるといいですよ~!オリジナル版を観た人も楽しめると思います。
来月はジェマちゃん目当てに「プリンス・オブ・ペルシャ」を観に行くことにしようっと。その前に「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」がありますけどな!本国アメリカではVシネマだったこの映画をロードショーしてしまうなんて、日本はなんてヴァン・ダムに優しいんだ!(笑)
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