Dr.パルナサスの鏡
以前の記事でも書きましたが、「Dr.パルナサスの鏡」を観てきました~。
昨日封切りされたばかりなので、ストーリーには触れずに感想を書きます。
テリー・ギリアムの感性と想像力と英国的シュールレアリスムに溢れる本作。160分間彼の頭の中に放り込まれてぐっちゃぐっちゃにかき回される感じ。これは映画というより「ひとつの体験」だ!
出演陣もやたらめったら豪華です。
トニー役の故ヒース・レジャーは現実世界のシーンを生前撮影し終わっており、残された鏡の中の世界のトニー役をジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが演じており、皮肉なことにこれが作品のシュールな世界を(自然な形で)より一層深める役割を果たしています。それも3人そろって適材適所!
シンガーソングライターのトム・ウェイツも、ダンディでどこか憎めない悪魔役をクールに演じています。この人、どれだけ多芸なんだ!?
今回が映画デビュー3作目のスーパーモデルリリー・コールの可憐な魅力にもノックアウトされます。初登場のシーンではホントにお人形さんに見えましたけど(「ドール顔」と呼ばれてるんですよね)。
映像ですが、CGを多用した鏡の中の世界よりも、むしろ「2007年」のロンドンの風景の方がよほど奇妙奇天烈に見えてしまうのは素敵ですね~。さすが元モンティ・パイソンのメンバー、そして「未来世紀ブラジル」を監督したテリー・ギリアムです。エンディングまで「未来世紀ブラジル」的じゃなくて良かったですが。…っていうかブラジル的に終わるのかとラスト寸前まで思いましたよ(笑)。
というわけで、テリー・ギリアム好きにはこの作品、強力にお勧めします。ヒース・レジャーのファンは…僕が勧めなくても観ますよね!
ところで、映画って普段は「最近観たい映画ってないよなぁ~」と思いがちですよね。んで、映画館に行ってトレイラーを観ていると逆に「うわ~、アレもコレも絶対観に行くぞ~!」ってなっちゃいません!?
「アバター」以外でいま観たい…というか今日観たくなったのは意外にもこれ。
誰か僕と一緒に観に行ってくれる人、募集中です(笑)。
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